NY備忘録その5

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一ヶ月に渡りだらだら書いてきたNY旅行記もこれで最後。NY4日目。この日は朝から雨で、NY出発のPM10:45まで長い1日となった。朝、気温も低いし雨だしでテンションも上がらなかったので、とりあえず何か暖かくてヘルシーなもん食べたい…と、初日にも行ったHale and Heartyで遅めの朝ごはんを食べる。こういうスープ+サラダ屋さんほんとにトロントにも欲しい。

 

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その後まだ行ってなかったGrand Central Terminalに行って写真などを撮る。やはり雨だからかどこに行っても屋内は人が多い。そして、前回行った気がするけど記憶が定かではなく「あれ夢だったっけ…?それとも現実…?」と思っていた駅の中のマーケットに辿り着き、「やっぱりここ夢じゃなかったんだ!」と謎の感動をする。

 

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やることもなく、外も歩きたくないので再びNY公共図書館に。前日回りきれなかった素敵なお部屋に行って写真を撮りまくる。どのお部屋もほんとにフォトジェ二ックだった。小腹が空いたので街の中心部のデリで小休止。とにかく疲れがやばい。

 

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そして16時から無料になるMoMAで常設展を見る。この日はたまたま振付師?(Coreographyってなんて言ったらいいんだろう)の人の公演があって、ものすごくたくさん人がいた。人がいすぎて頭がぼーっとして半分くらい白目で色々見た。

 

その後、いったんホテルに戻って近くのアジアンフードのお店で夜ご飯を食べ、ホテルに戻ってダウンタウンへ向かう。ホテル近くのベーカリーが死ぬほど可愛かったのをこのタイミングで知り「Oh」となりながらもパウンドケーキ一切れを買ってみる。味は普通。この後、あまりの疲れにダウンタウンにあるマッサージ屋さんに行って、1時間のマッサージを受ける。60分30$。4日分の疲れが多少解消された。

 

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その後無事にバスに乗りカナダまで戻ってきた。のだが、最後の最後でカナダ入国の審査がまじでゆるすぎて、というか荷物検査せずにスタンプだけ貰ってスルーで、改めてカナダの入国ゆるゆる加減に脱力した。そりゃあ何でも入ってきますわ。帰宅後、即風呂、即寝で旅の疲れを即回復した。そんな感じの3泊5日のNY旅行だった。

 

総括として、やっぱりNYはとにかく忙しないし、どこも汚いし臭いし、Subwayは暗いしわかりづらいし、人は優しくないし、人たくさんいるし、嫌になる要素めちゃくちゃ多いんだけど、 それでもミュージカルや美術館、建物だったりお店はすごい素敵で、さすがNYだなあと思う部分は確実にあるので、なんだろうな、そういうものを吸収するにはすごくいい街だなと思う。絶対に住みたくはないけど。トロント帰ってきてめちゃくちゃ安心したくらい。まあこちらも毎日どこいってもマリワナの臭いがしたり、ラリってる人見るのでアレっちゃアレだけど。ともかく充実した旅行だった。

いつかラーメンに殺される。

最近英語のタイトル付けるのすっかりさぼってんな。まあ仕方ない。

 

『わたし、ワーホリ7ヶ月目にしてようやくお仕事をGETした30歳独身女!今週からラーメン屋さんで働きはじめたんだけど、始めはキッチン、なんならディッシュウォッシャーとか目立たない、かつ重用されないポジションに申し込んだはずなのに、いつの間にかサーバー(ウェイター)をやることになっていて、オンタリオ州で必ずお酒を扱う人が取らなければならないSmart Serveというライセンスの取得勉強と同時に現場に放り込まれしごかれる毎日!こんなに忙しいなんて聞いてないよ〜!これからの半年間、どうなっちゃうの!?!?』

 

という感じ。もう上記にすべてが詰まっているので察していただきたい。このままではホールをぐるぐる回りすぎてラーメンになっちゃうかもしれない。いやむしろラーメンになりたい。それくらいやばい。秒単位で変化する優先順位の中、他のサーバーと連携してとにかく回転を速くすることを求められるんだけど、驚いたことに初日からガンガン、ガンガンホールに出てぐるぐるしている。まだほとんど何もできないけど。先輩サーバー達の動きがまじで神がかっており、一秒一動作足りとも無駄がない。いや本当にすごい。ああなりたいかと言われると積極的にそうとは言えないけど、ここにいる以上やるしかない。なのでああ早く慣れたい。あとディッシュウォッシャーも同じ位忙しそうだったので「ディッシュウォッシャーなら…」と思っていた自分をグーパンしたいですね。みんな神でした。

 

そして前述の通りSmart Serveのお勉強をしている。こちら、オンラインで講義を受けてオンラインで監視官の監視の元テストを受けて取得する。今のところ2/5くらい講義見たけど、まあ普通に何度か問題解いとけばいけるんちゃうかという感じ。やはり6ヶ月の学校生活の中で知らず知らずの内に英語の読み聞きは成長しているらしく、たまにわかんない単語もあるけど、そんなに困ることはない。いやーでも韓国・中国(マンダリン/広東語)・フランス・ドイツ?とか何カ国か翻訳されてるのあるんだから日本語版も作ってくれよって話だ。

 

いまだに「トロント来て何ラーメン屋さんに最適化させようとしてんだ自分。」と思うこともあるけど、それと同じくらいその状況を面白がってしまっている自分がいるのも事実。だって日本にいたら絶対にこんな状況にならないし、忙しい飲食店のことを知ることもなかったし、絶対に知り合わない人たちと知り合った。過去にも事故的に勤めた金券屋で知り合ったやべー人々と、そこで知ったやべー世界が「いやはや世の中には色んな人がいて面白いなあ」とわたしの世界を広めてくれたこともあるし(他と比べてそれを優先して知りたかったかという指摘は置いておいて)。あとこれはわたしの信ずるところで『どこに行っても、どんな人ともうまくやれるのが本当にすごい人』というのがあるので、ここでも適当にうまくやっていきたい。自信ないけど。そしてNYの最終日いつ書こうかしら。

NY備忘録、の合間に

3月24日に学校を卒業し、NYから戻った4月3日くらいから始めたバイト探し。ついに働くところが見つかった。ただ、当初希望していたローカルのカフェやレストランではなく、日本人経営のラーメン屋さんのサーバー(ウェイター)になった。ここに至るまでの経緯を記す。

 

バイト探しを始めたすぐの頃、「英語勉強しにきてるんだし絶対ローカルのとこがいい」と地元のお店に絞ってメール、レジュメ配りをしまくるも、本当にな  んにもレスがない。おそらく、長くても1年、わたしに至っては残り5ヶ月しか有効なビザがない(さらに言うと同業種の経験もない)ワーホリ日本人は、その時点で面接に呼ぶ価値もないと見なされる。2ヶ所だけインタビューの連絡を貰ったのだが、残りの月数を言うと「それは…」みたいな顔をされ、わりと相手にされなかった。これについてはわたしのワーホリ計画がそもそも良くなかったというのがある。けどそれはまあ今更言ってもなので割愛。

 

このままではただでさえ少ないビザがさらに少なくなっちゃう…との焦りもあり、今週から日本人向け求人にも申し込みを始める。すると、今まで待てど暮らせど返ってこなかった面接の調整連絡がその日中にあり、月曜メールで申し込み、火曜面接・即採用、木曜勤務開始というスピード採用。前述の通り、日本食レストランをうっすらと敬遠する気持ちはあったものの、いつ決まるかわからないローカルのお店を探しながら、最悪無収入で9月末まで過ごせるわけもなく、背に腹替えられぬ…あとなによりラーメン食べたい…とトロントで一番のヘイラッシャイになる決意を固めるのであった、というのが経緯だ。今はまあ働き口があるだけいっか!という気分になってる。

 

こうしとけば良かったかもと思うのは、学校4ヶ月くらいで良かったかな、というのと、観光で6ヶ月入りながらビザを取得して、一時帰国してもっかい入り直して1年働けばよかったかな、という2点。まあでもすべて今更なので、今からできることとして、遊びにいってたんじゃないよ言い訳のためにTOEIC高得点取得すべく、てきとうにがんばる。あとまたLanguage Exchange相手を見つけて週1でもいいからガッツリ喋る時間を作りたい。

 

まあとりあえず一応収入の目処はついたから、9月末までは無事いられそう。よかった〜。

NY備忘録その4

こんだけ書いてるのにまだ半分しか終わっていない。なんてことだ。バイト探し中の暇つぶしで書きはじめたのに、結構腰を入れて書くぞ!と思わないと書けない感じになってきており本末転倒。

 

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3日目。この日は朝から晴天で、なんとも気持ちのいい1日だった。ホテルからすぐのおしゃれなレストランDudley'sでブランチを食べ、ゆったりとした時間を過ごす。写真、順光でぜんぜん美味しそうじゃないけど、オーセンティックなイングリッシュブレックファストで超おいしかった。パンはとってもハードで噛みごたえがあったし、ハッシュブラウンもサクサク、ベーコンはかりかりで、クリスピーなもの好きとしてはたまらない朝食だった。

 

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その後バスに乗ってマンハッタンの下の端まで行き、肉眼で自由の女神を望む。小さいけど天気がよかったのでちゃんと見えた。途中フェリー?のキャッチの人たちがめちゃくちゃいて、何度も声をかけられたけど「公園から見るからいい」と行って断る。ガイド風のジャンパーや名札を付けてたりするので紛らわしい。

 

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近くにあの有名な牛に立ち向かう女の子の像があったので、ついでに見てみることに。よく成り立ちを知らなかったんだけど、いつまであるかわからないからかめちゃくちゃ人がいた。なんか最近あの牛の作者とモメてるらしい。個人的にはいいじゃん別に、という感じなんだけど、これでまた本来の意図とは違うところで人気が上がってしまうんだろうなあと思うと、設置場所ずらすくらいしてもいいんじゃないかと思う。

 

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その後少しだけブルックリンを散歩しようとなり、ブルックリンパークへ。対岸からマンハッタンを望む。この時、駅からパークへの道のりがとてもいい雰囲気の住宅街で、こんなところなら住んでみたいなあと思った。

 

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お天気もよく、気持ちのいい散歩を楽しんでいたら、橋のふもとにかわいいアイスクリーム屋さんBlooklyn Ice Cream Factoryを発見。当然入る。ここ写真撮り忘れてしまったんだけど、濃い目のチョコレートアイスに薄い板チョコがざくざく入った、チョコレートチョコレートクランチというアイスがもうめちゃくちゃおいしくて、まじでわたしのアイス史に残るおいしさだった。食感の変化に富む食べ物が本当に好き。

 

その後再びマンハッタンへ戻り、ちょうどフラワーショウをやっていたデパートmacy'sへ行く。外のショウウインドウも館内もカーニバル?風デコレーションで埋め尽くされ、ここにも沢山の人がいた。どこに行ってもみなセルフィー撮っていてみんなセルフィー好きね。と思った。デコレーションは催事によくありがちなパチもんぽい感じではなく、本格的でとても可愛かった。

 

この日も「ミュージカル見ちゃう…?」となりTKTSでKinky Bootsを購入。前日と同じく78$。3日間ずっと何かを見るか歩くかしていたため、ここら辺でまた疲れが出てくる。次の目的地であるNY公共図書館に行く前に、その隣のブライアントパークでお茶飲んで一息つく。ブライアントパーク、青くて広い芝生が気持ちよく、テーブルやいすも沢山あったので、喧噪に疲れて一息つきたい時に最適の場所だった。

 

今回、2人旅行だったから休憩のタイミングを計りやすかったのだが、1人でフリーで旅行するときに割と限界に近いところまで疲労に気付かず、急に眠くなって続行不能になることがある。これ本当に貧乏性だよなあ。旅先で「できる限り沢山のものを吸収してやろう!」と思って「あれ何?」「これってこういうことなのかな?」など普段以上に自分の周りに注意を払って、結局すごく疲れる。それでも今は、リゾート地でのんびり、とかよりそちらの方が魅力的だなと思ってしまうので、しばらくはこんな旅行を続けそうではある。

 

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さて、NY公共図書館。ドラマや映画に出てくる有名な図書館、というインプットはあったのだけど、ここまで素晴らしい場所だとは思わなかった。建物そのものの美しさ、天井画、中に流れる雰囲気、すべてが洗練されていて、こんなところで読書を楽しめるニューヨーカーはいいなあと思った。もっと重厚で歴史のある素晴らしい図書館はたくさんあるけれど、ここは現代にあっても生きて使われている&それが浮いてないかっこよさがあった。あと単純に、天井高い建物はいいよねえ。とってもフォトジェニックな空間だった。

 

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 Kinky bootsまでにご飯食べようとブロードウェイの中のレストランに入るも、開演まで時間が間に合わなそうだったので、包んでもらって文字通りひっ掴んでシアターまで走る。ちょっと遅れての開場だったのか全然間に合った。Kinky Bootsに関しては全然予習していかなかったのだが、見る前にYちゃんにうっすらとした概略を教えてもらった。田舎の傾きかけの紳士靴工場を実家に持つチャーリーと、ロンドンで華々しく活躍するドラァグ・クイーンのローラが、紳士用のセクシーな女性靴を作って会社を再建するコメディ。前日のファントムと比べてショー要素が強く、ローラとガールズ(男性)達が、歌い、踊る!衣装ギラギラー!みたいな感じで終始「FOOO!!」となっていた。キャスト1人1人の歌唱力についても、正直個人的にはこちらが好きだな〜。もちろんJames Barbourのファントムは素晴らしかったが、女性キャストに関しては断然こちらの方が好きだった。歌い方もあるのかな。ファントムはファルセットで歌う曲がほとんどだし、Kinkyは地声がほどんどだしなー。とにかくとても楽しんだ。

 

帰ってからランチボックスの中でぺそぺそのバーガーを食べ、就寝。二晩続けてミュージカルという夢のような時間を過ごし、NYの最後の夜は更けていくのだった。

NY備忘録その3

2日目。この日のメインは、メトロポリタン美術館とミュージカルという、わたしにとって「NYといったらこれ」的な、いわばメインの日だった。初日の雨により、すっかり雨天を恐れていたわたし達だったが、そこはやっぱり持っている者の強運で、この日はとてもいい天気になった。ちなみに昼からだけど。

 

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ホテルには朝食が付いていなかったので、前回来た時に食べておいしかったLOXというベーグルを食べようとなった。LOXは、スモークサーモンとクリームチーズ、紫タマネギとトマトのスライスに、ケイパーがちょこっと挟まったベーグルで、まあなんていうか美味しくない訳がない食べ物だ。またホテルの近くにわりと美味しいらしいベーグルショップがあったので、そこに行くことに。Davidovich Bakeryという、駅の上のマーケットの中にあるちいさなお店だった。

 

オーダー時にいろんなベーグルの中から種類を選んで、トースト有無、トッピングを選ぶ。ここはやはり王道のLOXを、オニオンのベーグルでいただく。受け取ったときのずっしりと重い質量にふあ〜となる。ベーグルに付いたオニオンがトーストされて香ばしく、サーモンとクリームチーズのコンビに合っていた。たまに出てくるスライスオニオンの香りと、ケイパーのほどよい塩気も良いアクセントになって、とってもおいしかった。

 

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いやしかし。LOXというのは結構デリケートなバランスで成り立っていて、サーモンとクリームチーズの割合によって味が全然変わってくる。わたしが初めてNYに来た前回、ホテルの近くのデリで初めて食べたやつは、チーズとサーモンたっぷりのトマト少なめ(左)で、それがめちゃくちゃ美味しかった。あまりの美味しさに、前回の最終日の朝にも食べて帰ろうとしたんだけど、その日はトマト多めのチーズ少なめ(右)で、普通においしいんだけど初日ほどの感動はなかった。シンプルなだけに、同じお店でも店員のさじ加減によってかなり味が左右される。奥深きLOX道。

 

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お腹いっぱいになったところでMETへ。以前も来ているとはいえ、世界中の文化財(いわゆるファインアートのみならず)を一同に集めた、美術及び文化ファンとしては興奮しまくりの美術館で、今回も本当に興奮した。正直、前は「世界中からの盗品でできてる美術館じゃん」と若干アメリカという国への反発心もあって、批判的な感情もなくはなかったんだけど、それでも、これらの膨大なコレクションをきちんと保存・展示してくれるおかげで、一度に世界中の文化財が見られる訳で、その点ではとても意義のあることだよなあと考えを改めた。なにより、一つ一つの作品にとても敬意を感じる展示方法なので、「君もここにいて安心だろう」という気になる。(※ただしエジプトエリアのお墓や棺の盗掘品、仏像や教会美術品などについてはやっぱりちょっとどうかと思う。)

 

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たくさんの文化財を見て興奮し、MET1階を見終わった段階で脳がオーバーヒートしてしまったので、一度お昼を挟むことに。マディソンアベニューのNectarで、ブレックファストっぽいメニューを頼む。かりかりベーコンまじかりかり。疲れた身体と脳にオレンジジュースと自家製ジャムが沁みる。店員さんも感じがいいお店だった。

 

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再びMETに戻って2階へ。誰でも知っているような名画が本当にそこここにあり、また、知らない作品でも「これは本当にすごい…」となる作品がたくさんあった。一番ふあ〜となったのはアングルのportrait of the Princesse de Broglieという肖像画(写真ないけど)。実際に見ても「これは本当に絵なのか…?」と思うような質感の表現。興奮。あとオランダ黄金期の絵画がたくさん見られて至福のときだった。近現代のところではゴッホの自画像や、「お前ここにいたのか!」という有名画たちも見られ、アイドルに会いにきたような気分に。しかしもしそれらが日本に来てたら行列2時間は必死だよな〜とも思い、改めて日本の企画美術展はお参りに行くようなものだよなあと思う。絵を見る環境、照明や距離感は当たり前だけど、改めて人の少なさは大事だなと実感する。いや〜、ほんと1日1部屋とか1ジャンルとかに絞ってじっくり見て回りたい。そのくらい場の密度が濃いし量が膨大。まじで。

 

 その後ミュージカルのチケットを買いにタイムズスクエアのTKTSへ。ここは、その日まだ売れ残っているチケットを、正規販売価格の30〜70%くらいで買えるチケットセンターで、どうしてもこれが見たい!っていう希望がない人にとってはとても便利な場所なのだ。ただその分席は選べず、良い方から埋めてくので50%OFFでも激安ということはない。すべては時間帯と運による。この日はちょっと行くのが遅れてしまったので、選択肢が少し限られていたんだけど、Yちゃんの希望でThe Phantom of the Operaを観ることにした。78$くらい。

 

それからミュージカルまでの間、前回たまたま入ってすごく良かった教会のクワイアを聞きに行こうとなって、St.Thomas Churchに行った。のだが、団員数がものすごく減っており、あと前回は少年合唱がメインだったのに対し、今回は男声合唱のみで、前回のような感動は得られなかった。でも慌ただしいNYのど真ん中で、毎日クワイアありのミサが行われているというのはやっぱりすごいなあと思った。

 

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まだミュージカルまで小一時間あり、小腹を満たそうと、これまた前回たびたびお世話になったスープ屋さんHale and Heartyで軽食。チェーンだけどとてもおいしくて安い。

 

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再びタイムズスクエア、そしてマジェスティックシアターへ。2年半ぶりくらいだったけど、やはり『No.666』の幕のかかったシャンデリアを見た瞬間「うおー!」と興奮。ファントムはわたしのブロードウェイ初観劇ミュージカルで、その後25thのRoyal Albert hall公演を映像で観てドハマりして何十回も観ているので、台詞、歌ともにほぼ100%理解出来る。前回はNorm Lewisのアフリカ系のスイートバリトンファントムだったのだが、今回はJames Barbourの超長身低音びりびりファントムでどちらも素晴らしい歌声だった。あとラウル役のRodney Ingramという今作ブロードウェイ本役デビューの若い子が、すごく「若さと勢い!」という感じで、口が大きくて声に張りがあって、「大抵のことはお金で解決してきたよ!」という裏のないボンボンオーラが出ていて良かった。まだまだ荒いところはあるものの今後に期待。口の大きな人は歌がうまい。

 

そんな感じで2日目終了。まじで書きたいことが多すぎて全然削れないよ〜。

NY備忘録その2

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帰国から1週間経っただけなのにもうわりと記憶がうすい。急がねば。

 

まず初日の前にバスのことを書いておくと、トロントからNYまでの間に、バスの乗り換え1回、他の乗客乗せるための停車2回(あともちろん国境での入国下車)という感じで、3、4時間毎に休憩があった。バスは普通の観光バスで、席も普通の2・2の配列だったんだけど、各座席にコンセント口があり、wifiも使えるようになっていた。電気周りに関してはかなり快適。

 

アメリカへの入国は、国境のところで荷物とともに降ろされ、まず入国審査のための書類を書いて、その後荷物検査を受けて再出発という流れだった。深夜だったので同じバスの人しかおらず、サクサク進む。荷物検査はX線かスーツケース開けて見てもらうか選べるんだけど、最初「え、どっち行けばいいの??」と迷ってたら、かばん開ける方の検査官達に「こっちおいで!」と話しかけられ、そちらに行くことに。今考えるとフィルム入れてたから正解だった。検査中、「あっち(X線)行かなくてよかったよ。あいつ(X線の検査官)テディベアみたいな見た目してるけど、きみの食べ物全部とっちゃうから。」という謎のジョークを言われ、和やかに終了。

 

元々どこでも寝れる方だったし、実際長距離路線の飛行機とかではずーと寝てる方だったので、まー余裕だろとタカをくくっていたんだけど、なぜか今回全然眠気が来ず、非常につらかった。

 

そして浅い睡眠の中、ニュージャージー側からマンハッタンを眺め、上陸。平日朝の7:30のポートオーソリティーなんて、ほんと『ラッシュ』の一言に尽きるのだが、こちらは寝ぼけてスーツケース曳いててとにかく一息つきたいので、とりあえず予定していた7dayメトロパスを買ってホテルに向かう。33$でMTAの地下鉄バス乗り放題とお得。

 

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今回、ロウアーイーストに位置するBlue Moon Hotelに泊まった。一階はカフェになっており、ドミだけでなく普通のお部屋もあるので、可愛らしくもそこそこきちんとした印象。受付のスタッフの人もいつも感じがよかった。ダウンタウンに出る主要な線にもまあ近いし、周りにはおしゃれなご飯屋やチャイナタウンもあるので、もし次回行くことがあればまた使ってもいいかな、と思うくらいにはよかった。

 

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非常に疲れていたがチェックインは15時のため、とりあえず荷物を置いて、雨の中朝食を食べに出かける。駅から歩く途中見つけた、berkli park cafeといういい感じのカフェで、なにかよくわからないけどメキシコっぽい食べ物を食べる。トルティーヤに野菜と目玉焼きとハムが乗ってる感じのなにか。普通にうまかった。

 

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その後、雨の中チェルシーのあたりを散策。Google様のビルなどがあり「ここで働いてる人がGoogleを動かしているのか…」とよくわからない感動が芽生える。チェルシーマーケットという観光客向けの市場っぽい商業施設に入るも、人多いし雨で体力使い切ったしそもそも眠いしで、意識が朦朧とし始める。

 

その後ハイラインに登るも、やはり雨と眠気によりテンションが上がらず、おまけにホイットニー美術館の休館日に重なり「これ今日どないしよ…」という気持ちであてもなく歩き続ける。Yちゃんの希望でBookmarcに行ったりするも、ここらで本当に限界が来てスタバに避難。予定では火曜4時から無料チケットが配布される9.11ミュージアムに行くはずだったのだが、この状態では展示もろくに見られないし、翌日に備えて早く寝ようってことでホテルに退避。即昼寝。

 

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起床後、近場でおいしいご飯屋を探し、いい感じのイタリアンでカルボナーラを食べる。おいしい。ほんとにローカルのおしゃれな20〜30代が集まるちいさなイタリアンという感じで、とっても雰囲気が良かった。Spaghetti Incidentというところ。シャレオツ。

 

その後同室の面々が帰ってくる前にお風呂、就寝。が、夜中に同室の日本人が翌日帰国らしくパッキングをしはじめ、それに怒ったオーストラリアのちょっとめんどくさいおばさんが抗議するなどあり「おいおい勘弁してくれ」となった1日目。そしてこんな長くレポートするつもりもなかったのにこの長さよ。2日目からはもっと飛ばしていきたい。

 

NY備忘録その1

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NYでの出来事を忘れないように何回かに分けてお送りする。今回は概略のみ。

 

今回、こちらでとてもよくしてもらっている仲良し大学生のYちゃんと「近いし、NYとか行きたいよね!」と盛り上がったところから始まったNY旅行計画。Yちゃんもわたしも3月24日で学校が終わること、Yちゃんが4月半ばでバンクーバーに移ってしまうこともあり、3月最終週全部使って行ったろ!てことで27日の夜中から1日の早朝までかけてじっくりNYを堪能した。この時点でお察しかもしれないが、トロント〜NY間は貧乏学生のお友達・夜行バスを利用した。時間で言うと、トロント夜9:45発のNY7:30着の約10時間の道のり。そして、かたやぴちぴちの女子大生、こちらは先日三十路を通り過ぎた30代女性である。案の定おのれの年齢をまじまじと自覚するはめになり、着いた当日は使い物にならず、雨天も相俟って何もできなかった。

 

とりあえず旅の行程をまとめておくと、

28早朝NY着 チェルシーとか

29メトロポリタン美術館/The Phantom of the Opera

30ウォール街/ブルックリン/NY図書館/Kinky Boots

31グランドセントラル駅/NY図書館(Re)/MoMA/マッサージ

1早朝トロント着

という感じ。

 

夜行バスの料金は往復で81CADで、泊まったドミトリー(女性6名部屋)が3泊で196USDだったので、その時のレートで合わせて28,000円くらいでNYまでの足枕が事足りたことになり、なんやこれめっちゃ安いなと改めて感動した。まあその分ミュージカル2回見たりしてるので、その分の158USD、ウィークリーメトロパス33USD、食費などを足すとやっぱ6万位にはなってしまうんだけど。それでも日本から来ることを考えたら激安。ドミもロウアーイーストで地下鉄にアクセスしやすい、周りに飲食店の沢山ある綺麗なところだったのでとても快適なステイだった。

 

いやしかし。まるまる4日の内、2日快晴、2日雨天という50%の打率だったんだけど、改めて太陽は偉大だな〜と実感した次第。もう晴れてるか晴れてないかでめっちゃテンション変わったもん。あげく「太陽はすごい。晴れててあったかいのに太陽は無料。えらい。」という訳の分からない感謝の意を述べだす始末。NYは青空の似合う街だ!

 

そしてミュージカル熱が上がってしまったことにより、目下ブロードウェイアクターのソロで歌ってる動画とかを見漁っているので、ここでひとつおすすめを投下して締めの言葉とする。今回わたしが観た人ではないんだけど、とてもいい。曲も歌も。

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